『自分革命 脳を成長させて思い通りに生きる方法』
慰められ癒されたい人は読まないでください
「インナーチャイルドを癒そう」が気になりながらも疑いの目を向けてきた
単語としてあまり本文に登場しませんが、インナーチャイルド関連の本です。
インナーチャイルドというと
「子どものころのあなたが傷ついたまま心の中にいます」
「子どものあなたを抱きしめ、癒してあげましょう」
「インナーチャイルドが癒されると、悩みや問題が解決に向かいます」
そういった論調のものが多いです。
これに対し、どうにも私は懐疑的でして。
「自分が否定していても『潜在意識がそう思っているのです』って言われたら否定できないじゃん。逃げ場がなくて卑怯」
「我慢したとか構ってもらえなかった思い出なんて誰にでもあるんじゃないの、それをトラウマって言われたら親はどうすりゃいいの」
「『傷ついた思い出は事実ではなくてもいい』って、完全に自己中心的」
「最終的に『専門のカウンセラー・セラピストの力が必要です(だからカウンセリング受けなさい)』っていう勧誘になりがち」
などと思い続けていました。
思い続けながらも、数冊読んで調べてたってことは、
興味があるわけなんですけどね。
癒さない!命令しなさい!全く異なるスタンスの本
自分革命 脳を成長させて思い通りに生きる方法 (角川フォレスタ)
- 作者: 一色真宇
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川学芸出版
- 発売日: 2014/11/21
- メディア: 単行本
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ところがこの『自分革命』は、インナーチャイルドに触れながら
癒そうとはしません。
著者はいわゆるインナーチャイルドと呼ばれる深層意識を
「子ども脳」と呼び、自分勝手な未熟な意識と位置づけています。
この「子ども脳」が、依存や被害者意識を生み、成長を妨げる。
理性的な「大人の脳」に従うよう、修正すべきだと
強く論じています。
『自分革命』の内容をざっくりと
以下は読み進めながら描いた
グラレコ(グラフィック・レコーディング。図説を多用したメモ)
です。練習中なのでまだまだ文字が多いです。
大人の脳と子どもの脳
〈子ども脳〉=
「親に面倒を見てもらうべき」という依存心から、
成長を阻み、わがまま・傲慢にふるまう 感情的な脳
〈おとな脳〉=
充実感や達成感に喜びを見出し、生産的にすごす 理性的な脳
として、子ども脳が優位な状態だと自身の成長を妨げるとしています。
子ども脳をしつける
そのため、成長したいと思うなら、
この「子ども脳」の意識を修正し
「おとな脳」が優位になるよう働きかけることが必要である、と述べ
そのためのイメージ法が紹介されています。
グラレコの①~③にあたります。
3か月は続ける
このイメージトレーニングは、すぐに効果が出るものではなく
最低3か月、またその後も何年も続けるものだそうです。
毎日続けられれば自信がつき、さらにおとな脳の発達に寄与すると。
個人的に、いま取り組んでいる3か月チャレンジとも繋がり
良いタイミングでこの文に触れることができました。
変化は一朝一夕には起こらない
些細なことでも、自分の考え方を修正し、行動を変え
それを継続していくことは、なかなか難しいものです。
日々の取り組みの中では変化を感じず、
なんでこんな事をやっているだろうと思う日もあるもの。
それでも地道に、少しずつ意識づけをしていくことが
大切なのだろうと感じました。
それを教えてくれる、厳しくもあたたかい本です。