ダニアレルギーの舌下免疫療法を始めました
子どもの頃からアレルギー持ちだった私
小学生からスギ花粉、まもなくヒノキに拡張、高校時代には突然ネコアレルギーも発症し、今では秋のブタクサにも広がり年の半分はマスク生活。
その上、ダニとハウスダストも持ってるものですから、もう半年と言わず一年中鼻グズグズ言ってるわけですよ。衣替えとか押し入れの掃除なんでしようもんならクシャミ連発。ひどいと全身のかゆみや微熱が出ます。
経験者なら分かっていただけると思いますが、アレルギーって鼻だけでなく目にも来るし、不快感のストレスやマスクの酸素不足で、もんのすごくパフォーマンスが下がるのですよね。
スギの減感作療法がある事はずいぶん前から知っていたのですが、「スギだけ効いてもな〜…」と見送っていました。
が。
別件で耳鼻科に行き、ダニアレルギーの減感作療法も数年前から始まっている事を知りました。スギと違ってダニは通年。しかも医者によると、スギヒノキも連鎖して軽くなる場合がある(人による)のだとか。
日常のストレスを少しでも減らしたい。そんな思いで、思い切って治療を始めてみました。
アレルギー体質自体を治療する「舌下免疫療法」とは
減感作療法(アレルゲン免疫療法)には注射(皮下免疫療法)と服薬の2種類がありますが、主流なのは通院が少なくて済む服薬型のよう。薬を舌の下に保持するため「舌下免疫療法」と呼びます。
長期にわたり、正しく治療が行われると、アレルギー症状を治したり、長期にわたり症状をおさえる効果が期待できます。
症状が完全におさえられない場合でも、症状を和らげ、アレルギー治療薬の減量が期待できます。
舌下免疫療法の注意点
- 充分な効果が出るまで最低2年程度、毎日服用する必要があります
- 即効性を期待して行うものではありません
- 全体的に7~8割の方に何らかの効果がありますが、完治するのは1~2割程度と言われています
- 全ての患者に効果が期待できる訳ではありません
完治か改善かは体質によって異なり、2割程度は効果が出ないとのこと。100%とはいかないのが悩むところですが、やってみないと分からない。
治療準備〜初日の様子
治療前に
治療を受けるにあたって、間違いなくダニアレルギーなのか、どの程度の強さなのか調べるためアレルギー検査を受けました。
結果、出るわ出るわ。max6に対してスギ3、ヒノキ2、イネ2、ブタクサ系2、そしてダニ4ハウスダスト4。アレルギーマーチの典型です。意外なことにスギヒノキよりダニの方が強いという結果でした。これで心置きなくダニアレ治療を選択できます。
治療初日
治療開始日、まず病院で通常の診察をして処方箋をもらいます。そして初回は院内で服薬するため、薬局でお薬をもらってから病院に引き返します。薬局が遠い人はちょっと大変ですね。
院内で服薬するのは、アナフィラキシーショックが出ないか観察するためです。こんなカードをもらい、「常に携帯してください。もし外でショック症状が出た場合は、カードを医師に見せること」と念押しされました。少しビビる。
ダニアレルギー用の錠剤はこんな物です。私が服用するのは「ミティキュア」。1周間1シート。3,300と書いてあります。2週間めからは10,000に増えるそうな。はじめのうちはアレルギー反応を抑える薬も合わせて処方されます。
(3日後に撮影したため複数開封しています)
医師の指示のもと、薬を開封します。うっすいラムネみたいな錠剤が入っています。これを取り出し、舌の下へ入れ1分キープ。
あああダニエキスが口の中に。今ダニ入ってるよおおお。
ほんのりレモンみたいな味がします。1分の間にほぼ溶けますが、残ってたら1分後に飲み込みます。
そして待合室で30分の経過観察。5〜10分後くらいに喉がイガイガしてきました。軽いアレルギー反応が出ているようです。鼻もなんだかかゆい。他にもなんとも言えない、体に異物が入ってきてる感覚。まあ耐えられないほどではないので様子見してました。
30分後。イガイガは軽くなったものの、まだ残っています。症状を医師に話すと、「5分経ったら水分飲みましょうか」と言われました。
服用方法まとめ
- 舌下に入れ1分保持。1分後に飲み込む。
- 5分間はうがい、飲食禁止。
- 初回は30分の経過観察。
- 最初は週1回の通院。安定したら月1回。
- 治療期間は約3年。続ける必要があり、辞めるときは医師に伝える。
諸費用
アレルギー検査 5,000円
治療開始通院 820円
薬代(1週間) 890円
※病院によって異なります
ダニの舌下免疫療法自体がまだ新しい治療法なので、これから経過などご報告できたらと思います。