クリスマスの思い出
メリークリスマス!
と言っても世間では、24日が終わってしまうと早々に正月ムードに一変してしまいますね。せっかちやねん。今日が本番やで。
ここから先は大人の事情の話をしますので、サンタさんを信じている純粋なお子さんには読ませないでくださいね。
……クリスマスプレゼントって、悩みますよねぇ…
小学生のムスコは「あんまり欲しいものない」って言うし、
ちびっこ怪獣なムスメは「かわいいものー!!」というざっくりしたリクエストするし。いろいろ悩んで用意した直後に保育園で「アンパンマンのおもちゃください!」って書いてるし。違うの買ってもうたわ!!サンタさんへの受付は終了しました。誠に申し訳ありません。
そんな訳で全国のサンタさんが右往左往する時期ですが、自分がサンタさんにもらったプレゼントで、ひときわ印象に残っているものがあります。
時はさかのぼって、私が小学校1年生のころ。
サンタさんに手紙を書きました。
「この えのような ドレスを ください。」
ご丁寧に自分デザインの説明図つきです。
赤いドレスで、エリとすそには白いレース。胸元に花の飾りがついていました。
いつ書いたかは覚えていませんが、イブに枕元に置いて寝た覚えがあるので、せいぜい数日前か、下手したら当日だと思います。
世はインターネットどころかパソコンも携帯電話も一般に普及していない頃。
24時間オープンの店もありません。
おそらくこの時点で、お子さんをお持ちのサンタさんは真っ青でしょう。
数日以内に、イラスト通りの服を探し出さなければいけないのです。
自分でも書いててとんでもない注文したなと思います。
明けて25日の朝。
目を覚ますと、前のタンスに赤いドレスが掛けてありました。
レースも花飾りも、細かい形は違えど、絵に描いたまんまでした。
幼いころの私のサンタさんは、あのプレゼントをどうやって用意したのでしょうか。
今でも分かりません。
自分の絵が現実になること。
イメージしていたものが目の前に現れること。
今の私が、絵や工作が好きな原点は、
きっとあの日にサンタさんからもらったのだと思います。